社長インタビュー
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車部品の「リビルト」を武器に地球と社会に貢献
三晃株式会社
代表取締役 井上 将司 氏
精悍なビジュアルが物語るように、中学時代は陸上・高校でラグビー部に所属していたスポーツマン。社会人になってからロードバイクに目覚め、旭川の土手沿いを40分かけて通勤していたこともあるとか。血液のめぐりがよくなり「仕事のパフォーマンスも上がった」とさわやかに笑う。
【事業内容】
軽自動車から大型トラックまであらゆる廃車から取り外した自動車部品を回収し分解、洗浄・加工・組み立て。「リビルト製品」として生まれ変わらせている「三晃株式会社」。カンボジアへの子会社設立のほか、再生したものをネット販売するなど積極的な戦略でSDGsにも貢献する。
「代替わりのタイミングでもありますし、会社にとって変わり目なので心機一転ですね。私で3代目社長ですが、まだ27歳と若輩者ですから気を引き締めて頑張る所存です!
もともと弊社は先々代の祖父が1959年に神戸で起業し、自動車機器部門を分社化して設立した『三晃自機』から始まりました。1980年に岡山工場を開設、現在も『新品を超えるリビルト商品を作る』との想いは変わりません。」
「岡山県内に加え、中四国地方など近隣を中心にカバーしています。まず解体業者さんから、軽自動車から大型トラックまでさまざまな自動車の中古部品を回収。それを弊社でいったん分解し、洗浄や加工ののち組み立て直して『リビルト製品』に生まれ変わらせ販売しています。製造の部署は一課と二課に分かれており、それぞれおもにエアコンのコンプレッサーとエアブレーキを担当していますね。
製品を販売する相手は『部品商』と呼ばれる中間業者さんですが、その向こうには修理業者やディーラー、中古車屋、ガソリンスタンドさんなどが存在します。車検に定期検査といったタイミングで修理・交換しなくてはならなくなった際、リビルト製品が必要とされるからですね。」
「もちろんステイホームの影響はありました。みなさんドライブに出かける機会が減りましたからね…。ただ車社会において自動車のニーズそのものは大きく変化することはなく、反対に中古車市場が活況になったため打撃は受けていません。その意味では安定的な業界といえるでしょうね。年間の繁忙期はやはり夏なので、今から10月くらいまでは特に忙しいです。」
「弊社ならではの強みなら、新品に近い品質を保ちつつお安く提供できることでしょうね。廃盤になってしまったパーツの供給も可能ですし、補償もつきますから重宝していただいていると思います。
会社の経営からみても、利幅が大きいのでメリットはあります。おかげさまで依頼は途切れず、人手がほしいという状況で今回新たなスタッフを募集させていただきました。」
「近ごろ世間で叫ばれている『SDGs』が、まさに弊社にぴったり当てはまるのかなと考えています。その流れに合わせながら、粛々と業務を遂行することで『持続可能な社会』『循環型の社会』づくりに貢献していけたらいいなと。その先にお客さんの笑顔やよろこびの声がある、というのが理想の形ですね。」
「今働いている社員は、私を含めて40歳以下の若手が多いんです。せっかくつちかってきたベテラン勢の知識や経験があるので、若い人たちにきちんと伝達していける仕組みを確立したいなと思っているところです。
作業や機械については動画で撮影して、YouTubeでの配信にチャレンジしています。また今後は定期的な勉強会を開いて、直接教われるような環境を整えていけたらいいですね。」
「そうですね、弊社が蓄積してきた『すでに製品化された資源を、いかに再生して地球環境を守るのか』についての知識や経験。これを発展途上国の新たな産業として根づかせ、現地に雇用機会を創出したいとの願いも含んでいます。」
「業種柄なのか、社員はみんな職人気質の人間だと思います。旧車好きな人が多いのも、こだわり出したら止まらないタイプだからなんでしょうね。だからこそ黙々と仕事をこなす性質が強いですし、そういった性格の方は向いていると感じます。そんなに積極的に人と接する職場ではないので、マイペースを自覚している方もぜひ応募してみてください。」
これまで接してきた社長さんのなかでも最年少の井上社長。若々しい印象とは裏腹に、父のあとを引き継ぎ盛りたてていこうとする気概にあふれています。自然と社内の空気も循環し、風通しよく活気のある職場を実現してくれそうですね。
自動車輸送はもはや、社会インフラともいえる貴重な社会資源となりました。品質向上とコスト圧縮はもちろん、海外進出・ネット販売とフィールドを拡大し続ける「三晃株式会社」に期待大です。
軽自動車から大型トラックまであらゆる廃車から取り外した自動車部品を回収し分解、洗浄・加工・組み立て。「リビルト製品」として生まれ変わらせている「三晃株式会社」。カンボジアへの子会社設立のほか、再生したものをネット販売するなど積極的な戦略でSDGsにも貢献する。
2022年2月、先代であるお父さんから経営をついだ井上社長にお聞きします。「株式会社三晃」から「三晃株式会社」へと社名も変更されたんですね。
「代替わりのタイミングでもありますし、会社にとって変わり目なので心機一転ですね。私で3代目社長ですが、まだ27歳と若輩者ですから気を引き締めて頑張る所存です!
もともと弊社は先々代の祖父が1959年に神戸で起業し、自動車機器部門を分社化して設立した『三晃自機』から始まりました。1980年に岡山工場を開設、現在も『新品を超えるリビルト商品を作る』との想いは変わりません。」
ちょうど「リビルト」というワードが出てきたので、ここで事業内容について教えてください。
「岡山県内に加え、中四国地方など近隣を中心にカバーしています。まず解体業者さんから、軽自動車から大型トラックまでさまざまな自動車の中古部品を回収。それを弊社でいったん分解し、洗浄や加工ののち組み立て直して『リビルト製品』に生まれ変わらせ販売しています。製造の部署は一課と二課に分かれており、それぞれおもにエアコンのコンプレッサーとエアブレーキを担当していますね。
製品を販売する相手は『部品商』と呼ばれる中間業者さんですが、その向こうには修理業者やディーラー、中古車屋、ガソリンスタンドさんなどが存在します。車検に定期検査といったタイミングで修理・交換しなくてはならなくなった際、リビルト製品が必要とされるからですね。」
ここ数年はどの業界もコロナウイルスの影響が大きかったようですが、御社や自動車部品の業界ではいかがでしたか。
「もちろんステイホームの影響はありました。みなさんドライブに出かける機会が減りましたからね…。ただ車社会において自動車のニーズそのものは大きく変化することはなく、反対に中古車市場が活況になったため打撃は受けていません。その意味では安定的な業界といえるでしょうね。年間の繁忙期はやはり夏なので、今から10月くらいまでは特に忙しいです。」
業界のなかでも御社にはどのような強みがあると思われますか。
「弊社ならではの強みなら、新品に近い品質を保ちつつお安く提供できることでしょうね。廃盤になってしまったパーツの供給も可能ですし、補償もつきますから重宝していただいていると思います。
会社の経営からみても、利幅が大きいのでメリットはあります。おかげさまで依頼は途切れず、人手がほしいという状況で今回新たなスタッフを募集させていただきました。」
たくさんの方に見てもらいたいですね。では次に、社長に就任されたばかりの井上社長が今後目指す会社のあり方とはいかがですか。
「近ごろ世間で叫ばれている『SDGs』が、まさに弊社にぴったり当てはまるのかなと考えています。その流れに合わせながら、粛々と業務を遂行することで『持続可能な社会』『循環型の社会』づくりに貢献していけたらいいなと。その先にお客さんの笑顔やよろこびの声がある、というのが理想の形ですね。」
そのために、会社として取り組みたいことはありますか。
「今働いている社員は、私を含めて40歳以下の若手が多いんです。せっかくつちかってきたベテラン勢の知識や経験があるので、若い人たちにきちんと伝達していける仕組みを確立したいなと思っているところです。
作業や機械については動画で撮影して、YouTubeでの配信にチャレンジしています。また今後は定期的な勉強会を開いて、直接教われるような環境を整えていけたらいいですね。」
先代からカンボジアに「AVAN-DEAL」なる子会社を立ち上げられたとうかがいましたが、外国の方にそういった技術を継承するのも一環なのですか。
「そうですね、弊社が蓄積してきた『すでに製品化された資源を、いかに再生して地球環境を守るのか』についての知識や経験。これを発展途上国の新たな産業として根づかせ、現地に雇用機会を創出したいとの願いも含んでいます。」
観光産業で成り立っている国にも新しい産業が生まれる、とても素敵な取り組みですよね。では最後に、求職者の方々へ向けてメッセージをお願いします。
「業種柄なのか、社員はみんな職人気質の人間だと思います。旧車好きな人が多いのも、こだわり出したら止まらないタイプだからなんでしょうね。だからこそ黙々と仕事をこなす性質が強いですし、そういった性格の方は向いていると感じます。そんなに積極的に人と接する職場ではないので、マイペースを自覚している方もぜひ応募してみてください。」
井上新社長、ありがとうございました。御社のさらなる発展を、心よりお祈り申し上げております。
【ライター後記】これまで接してきた社長さんのなかでも最年少の井上社長。若々しい印象とは裏腹に、父のあとを引き継ぎ盛りたてていこうとする気概にあふれています。自然と社内の空気も循環し、風通しよく活気のある職場を実現してくれそうですね。
自動車輸送はもはや、社会インフラともいえる貴重な社会資源となりました。品質向上とコスト圧縮はもちろん、海外進出・ネット販売とフィールドを拡大し続ける「三晃株式会社」に期待大です。
(インタビュー 2022/3/23 Goen編集部)
会社概要
- 会社名
- 三晃株式会社
- 設立年月
- 1972年10月
- 代表取締役
- 井上 将司
- 社員数(役員含む)
- 10名 2022/3/31 現在
- 平均年齢
- 35歳2022/3/31 現在
- 事業内容
- 廃車から取り外されたエアコンのコンプレッサーやエアブレーキなどの中古部品を「リビルト製品」として再生する事業
- 本社所在地
- 岡山県赤磐市山口2130-1
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