家具や建具などの木工製品加工スタッフ（未経験歓迎）

前職でアパレル業をしていた松本さんは、形に残る仕事がしたいと4年前に転職。「自分が選んだ道だから、どんなに大変でも納得できる」と胸を張って答えてくれました。

「設計図をもとに、自社工場の工房で完全オーダーメイドの木工家具や建具を製作しています。ドアや収納、クローゼット、カウンターとあらゆる木工製品に対応し、病院や教育機関のほか公共・商業施設などにも納品しています。比較的大規模な依頼が多く、よくイメージされるような一般家庭の家具ではありません。

作業場では各種加工・工作機械を使いこなし、木材の切断から加工、組み立て、塗装、金物パーツの取り付けにいたるまでをすべて行います。工場にはプレス機や手押しカンナ盤、パネルソー、仕上げカンナ盤、自動カンナ盤、昇降盤、軸傾斜横切り盤、高速面取り盤なども導入しており、さまざまな加工・工作機械を扱えるスキルが育てられる仕事だと思います。」

「ちょうど4年くらい経ちますね。前職では、アパレルのセレクトショップに20年勤めました。最終的には店長職までやらせてもらっていたのですが…。40歳を超えて年齢的にはちょうど人生の節目であり、厄年もあって人生に悩んでいたところだったんです。定年までアパレル職ができるのか、目まぐるしく流行が移り変わる業界への不安、接客や販売のスキルしか身につかないモヤモヤ…。

そんなとき、友人経由で『株式会社ファルト』のことを知ったんです。木工家具は形に残り、しかも建物にとって普遍的な存在。『変わらないもの』を追い求める仕事がしてみたいと思い、転職を決意しました。」

「その当時、職業訓練校で木工を学びながら求職活動をしていたんです。これまでに製造への就業経験はありませんでしたが、やりたいことならきっと結果がどうあれ納得できる。自分が選んだ道を、まっすぐに進んでみようと思ったんです。」

「すべてオーダーメイドの1点ものを手がけているので、画一的な生産ではなく面白いですよ！　自分なりのエッセンスや工夫を加えることもでき、自由にやらせてくれる社風なのがありがたいです。作業自体もルーティンではなく、毎日のようにやることが変化するのも自分の性に合っていますね。

納期もあるし残業が多いのかなと覚悟していましたが、そうでもなかったですね。強制されるわけでもありませんし、自分で調整しながら働けます。1日平均で1時間ほどなので、月だと20時間もいかないくらいでしょうか。」

「やっぱり、自分の仕事の結果が形になることじゃないでしょうか。でき上がりが目に見えるというのは、思っていたよりすごく達成感があるなと思いましたね。特にうちの会社はひとりの職人が全工程を一貫して担当するので、『自分らしい』ものづくりができる環境です。」

「これから経験を深めるにつれ、若手に技術を伝えていく立場になっていくと思います。新しく入ってくる後輩たちに、『一緒に働きたい』『この会社で働いてよかった』と感じてもらえるような先輩を目指したいですね。」