株式会社ビズ・クリエイション

【事業内容】
ハウスメーカーや工務店など、住宅業界に特化した広告代理店。SNS広告やホームページ、自社が運営するメディアなど、主にWebからのアプローチを通じて見学会やイベントでの集客支援を行っている。またモデルハウス見学予約のためのクラウドツール「KengakuCloud」の開発も手がけている。
--広告代理店というのは、業界を特化しないものだと思っていました。

「一般的な広告代理店は、幅広い業界を対象にしていますよね。当社は住宅業界に特化することで広く深い知識と情報を集め、住宅に関してはどの広告代理店よりもお客さまに貢献できることを強みとしています。『結果を出し続ける』ことにはこだわっていますね。」

「たとえばインスタグラムに見学会の広告を出した場合は、何組申し込みがあったのか、来場者数は何名だったのか、そのなかで本気で住宅の購入を検討している人は何人いたのかを細かく確認しています。チラシなど紙の広告を作っていたころから作りっぱなしではなく、かけた費用に対して満足していただける結果が出せたかということには真剣に向き合ってきました。」

「まずひとつには、ハウスメーカーや工務店さんのセールスプロモーションのお手伝いがあります。会社によって、あるいは時期によって『お客さまにご案内したい』と考えておられるサービスをどう伝えていくかのご提案ですね。

以前は紙のチラシを作ることが多かったのですが、最近は紙の広告を手がけることが減り、SNS向けの広告制作や運用のお手伝いなどに変わってきています。あとはコンベックス岡山などで『家づくり大商談会』といったイベントも定期的に主催しています。」

「岡山にある企業を対象としているのが、モデルハウスの見学日時を予約できる『岡山モデルハウス図鑑』、すでに家を建てられた人にインタビューを行い、建てたときのふり返りや実際の住み心地をお話ししていただく『もしも家を建てたなら』。これらはWebマガジンのような位置づけですね。」


「全国のハウスメーカーや工務店を対象として、『KengakuCloud』というツールを開発しています。これはモデルハウスの見学予約が入ったとき、スケジュールをおさえてダブルブッキングを防いだり、オンラインで説明会を行う場合はお客さまの参加申し込みを受け付けたり、案内を送ったりといったことをすべて自動化できるツールです。営業の方がずっと手作業でされてきたことを一元的に管理し、手間や時間を抑えることができています。」

「そうですね。私たちは高機能なツールを作って提供することが目的ではなくて、現場の課題をどれだけシンプルに解決できるかが大切だと思っていて。ハウスメーカーや工務店さんは住宅のプロではあるけれど、ITのプロではありません。けれど予約が入ったらオンラインで対応しなければいけないし、Web広告も出していかなければいけない。パソコンが苦手な方でもそういったニーズにスムーズに対応できるように、ツールや広告の掲載場所をひとつずつ作っていきました。」

「現場での使い勝手や業務効率化を追求して作っていたことや、コロナ禍でオンライン化が進んだことに後押しされて、住宅業界のセミナーなどで紹介していただいているようです。先日岐阜からお問い合わせをくださった会社の方からも、『業界内のセミナーで聞いた』と伺いました。広告を出しているわけではなないので、本当にありがたいしうれしいですよね。」

「当社は今、私を含め7人ですべてのサービスをカバーしています。ただ『KengakuCloud』の需要が伸びてきたことで、今後は社員を増やしていこうと考えていて。今は全員がプレイヤーなので、みんなをまとめてくれるマネージャー的な役割を果たしてくれる人が必要だと感じています。」

「今はメンバーが少ないので決定や意思疎通がスムーズですが、人数が増えたときのことを考えて、今から当社に合う方を時間をかけてでも見きわめたいと考えています。」


「営業担当者は毎日のように、工務店やハウスメーカーさんからご意見やお悩みを聞いてきます。それに対して当社では、既存のサービスだけをあてはめて解決しようとは思っていません。『今あるものに違和感があるなら別のものにしよう』とか、『いっそ新しいサービスを作ろう』とか、本当にお客さまのためになることをゼロベースで考える文化があって。今いる社員には、『この会社は自分の意見が実現するんだ』と感じてもらえていると思うんですよ。

当然ながら実行するにはかなりのエネルギーが必要になるのですが、その熱さを一緒に楽しめるような方に来てもらいたいと思っています。」


【ライター後記】
フリーアドレスのオフィスで、気軽に言葉を交わす初谷社長と社員の皆さん。広い空間で生み出される自由なアイデアが、『ゼロベースで考える』ビズ・クリエイションさんの文化を支えていることを感じました。働きやすさについて質問したときも、皆さんがご自身の言葉でリアルな意見をお話ししてくださったことが印象的でした。