社長インタビュー
Goenではすべての社長もしくは会社トップにお会いしてインタビューしています。
学生服とジーンズ加工で地場産業を守る
株式会社晃立

専務取締役 藤川 泰志 氏
大学卒業後、2007年に入社。営業部を経て2018年に専務取締役に就任。学生時代は「ジーパン嫌い」を貫いたが、入社後は商品開発をきっかけにものづくりに目覚め、ジーンズの奥深さに魅了されている。
【事業内容】
学生服とジーンズの加工を手がける株式会社晃立。制服部門は国内トップクラスに入る生産キャパシティを、ジーンズ部門は児島で初めてジーンズの加工を手がけた企業としての経験と実績を誇る。
「そうですね。もともと児島は学生服の製造が盛んで、明石被服興業さんや菅公学生服さん、トンボ学生服さんといった大手3社も岡山県に本社を置いています。
その3社をはじめ、お取引のあるメーカーやサプライヤーはすべて岡山県内にあるので、弊社は創業以来、安定したものづくりを続けてくることができました。学生服の知識や経験があったことで、ジーンズにもスムーズに事業を拡大していくことができたんです。」
「弊社は学生服のなかでも、スカートのプリーツ加工と仕上げを専門に手がけています。2020年10月には新工場もオープンし、スカートのプリーツ加工に関しては日本で一番を目指せるくらいの生産キャパシティを備えました。大量注文にもお応えできる体制が整っています。
高いクオリティが求められる制服に関して、素材や加工についての豊かなノウハウを持っていることも弊社の強みですね。」
「学生服ってカジュアルな衣類に比べると、かなり高価なんです。ただ毎日着替える服とは違って、基本的に3年間、毎日の着用に耐えられるだけの強さと着心地を兼ね備えているんです。
例えば、スカートのプリーツが広がっている学生さんを見かけることってあまりないでしょう?
私たちは3年間毎日着ていても、そして月に1回程度は家庭の洗濯機で洗っても、ずっと美しいままで着られるだけの素材を選び、崩れない加工を施しています。素材をよい状態できれいなまま保つために、加工時間や温度設定に加えて、プリーツをしばる作業も作業者の手で行っているんですよ。」
「弊社では毎日3,000〜3,500枚くらいのスカートの加工を行っていますが、1枚ずつ型に入れて、すべて手作業でプリーツを形成しています。安全に着用してもらうために、学生服の加工には薬品を使わないという決まりもあるんです。また月に1回は公的な機関に商品を提出して、品質や安全性に問題はないか検査を行っています。」
「児島でジーンズの洗い加工が始まって50年くらい経つのですが、最初に手がけたのは弊社だと聞いています。その50年間も同じことをくり返していたのではなく、変わり続ける流行に合わせて、様々な素材や加工方法を研究してきているんですよね。素材ごとの知識やノウハウは蓄積されているので、新しい素材が出てきてもいち早く取り入れ、質の高い加工方法を見出せているように感じています。」
「その通りです。ひと言で加工と言っても、ストーンウオッシュやブリーチ、染色に加えてそれぞれに温度や時間、薬品や手順の違いがあって、それらを複雑に組み合わせていきます。指示に従うだけなら単純作業ですが、「藍色のなかに赤みを出すには?」など、考えるほど加工は奥深いんです。
私自身も工夫して商品を作る過程で新しい発見をして、その発見をいかして新しいことに取り組む・・・というくり返しでどんどんジーンズ加工の深みにはまっていきました。」
学生服とジーンズの加工を手がける株式会社晃立。制服部門は国内トップクラスに入る生産キャパシティを、ジーンズ部門は児島で初めてジーンズの加工を手がけた企業としての経験と実績を誇る。

学生服とジーンズ、しっかりと地元に根づいた産業を守ってこられたのですね。
「そうですね。もともと児島は学生服の製造が盛んで、明石被服興業さんや菅公学生服さん、トンボ学生服さんといった大手3社も岡山県に本社を置いています。
その3社をはじめ、お取引のあるメーカーやサプライヤーはすべて岡山県内にあるので、弊社は創業以来、安定したものづくりを続けてくることができました。学生服の知識や経験があったことで、ジーンズにもスムーズに事業を拡大していくことができたんです。」

学生服がベースになったのですね。ではまず、学生服における御社の強みを教えてください。
「弊社は学生服のなかでも、スカートのプリーツ加工と仕上げを専門に手がけています。2020年10月には新工場もオープンし、スカートのプリーツ加工に関しては日本で一番を目指せるくらいの生産キャパシティを備えました。大量注文にもお応えできる体制が整っています。
高いクオリティが求められる制服に関して、素材や加工についての豊かなノウハウを持っていることも弊社の強みですね。」

制服に求められる高いクオリティとは、どういったものでしょうか?
「学生服ってカジュアルな衣類に比べると、かなり高価なんです。ただ毎日着替える服とは違って、基本的に3年間、毎日の着用に耐えられるだけの強さと着心地を兼ね備えているんです。
例えば、スカートのプリーツが広がっている学生さんを見かけることってあまりないでしょう?
私たちは3年間毎日着ていても、そして月に1回程度は家庭の洗濯機で洗っても、ずっと美しいままで着られるだけの素材を選び、崩れない加工を施しています。素材をよい状態できれいなまま保つために、加工時間や温度設定に加えて、プリーツをしばる作業も作業者の手で行っているんですよ。」

手作業の工程があるのですか?
「弊社では毎日3,000〜3,500枚くらいのスカートの加工を行っていますが、1枚ずつ型に入れて、すべて手作業でプリーツを形成しています。安全に着用してもらうために、学生服の加工には薬品を使わないという決まりもあるんです。また月に1回は公的な機関に商品を提出して、品質や安全性に問題はないか検査を行っています。」

徹底した品質管理が行われているんですね。ではジーンズ部門の強みはどのようなものでしょうか?
「児島でジーンズの洗い加工が始まって50年くらい経つのですが、最初に手がけたのは弊社だと聞いています。その50年間も同じことをくり返していたのではなく、変わり続ける流行に合わせて、様々な素材や加工方法を研究してきているんですよね。素材ごとの知識やノウハウは蓄積されているので、新しい素材が出てきてもいち早く取り入れ、質の高い加工方法を見出せているように感じています。」


ジーンズ部門も「ものづくり」の楽しみがありそうですね。
「その通りです。ひと言で加工と言っても、ストーンウオッシュやブリーチ、染色に加えてそれぞれに温度や時間、薬品や手順の違いがあって、それらを複雑に組み合わせていきます。指示に従うだけなら単純作業ですが、「藍色のなかに赤みを出すには?」など、考えるほど加工は奥深いんです。
私自身も工夫して商品を作る過程で新しい発見をして、その発見をいかして新しいことに取り組む・・・というくり返しでどんどんジーンズ加工の深みにはまっていきました。」
質実剛健な制服と無限の可能性を持つジーンズ。どちらもが確かな技術によって、高い品質が守られているんですね。藤川さん、ありがとうございました。御社のさらなるご発展を心からお祈り申し上げております。

(インタビュー 2020/11/6 Goen編集部)
会社概要
- 会社名
- 株式会社晃立
- 設立年月
- 1965年11月
- 代表取締役
- 藤川 由典
- 社員数(役員含む)
- 120名 2020/10/31 現在
- 平均年齢
- 39歳2020/10/31 現在
- 事業内容
- 学生服・ジーンズ・カジュアル衣類の加工
- 本社所在地
- 岡山県倉敷市児島小川7-1-34
- 関連リンク
この会社で募集中の求人
Goenでの募集は終了しています。
採用状況については
直接お問い合わせください。
採用状況については
直接お問い合わせください。