社長インタビュー
Goenではすべての社長もしくは会社トップにお会いしてインタビューしています。
倉敷から世界へ。トラック流通のプロ集団
株式会社山田車輌

代表取締役 山田 克浩 氏
1975年生まれ。関西大学を卒業後、山田車輌に入社。学生時代はバスケット部やゴルフ部に所属。現在はランニングが趣味で、美観地区の古い街並みを走り抜けるコースがお気に入り。岡山マラソンには3回参加している。
【事業内容】
トラックの中古車や部品・建設機器を買取り、自社工場で点検した後に、EC取引で国内外の企業に販売するオンラインビジネスを展開。
世界のお客様から品質・納期ともに高い評価を受けている。
【インタビュー記事】
「1960年代後半に父が創業しました。」
「最初はタイヤの販売をしていました。水島エリアでタイヤ・ショップを運営していたんですよ。事業は少しずつ大きくなっていたようですが、あるとき父が知人からこんな話を聞いたそうです。
日本の自動車部品が海外で人気だと。その言葉が頭から離れなかったのでしょう、1977年に自動車部品の取り扱いを始めたそうです。」
「この年は、自動車だけでなくさまざまな分野で世界一という言葉が聞かれたようです。平均寿命が男女ともに世界一になり、スポーツ界では王貞治さんがハンクアローンの755本を超えて、本塁打の世界最高記録を樹立した年です。
焼け野原から復興した日本が世界に目を向けられるようになった時代の節目だったのかもしれません。」
「東南アジアに力を入れたそうです。最初の取引では商社に入ってもらっていたようですが、やはり利益面で厳しいということで、自ら現地に足を運んで新規開拓したようです。」
「頭が下がります。タイのバンコクやシンガポール、フィリピンに行って、現地の電話帳を開いて一軒一軒訪問したそうです。当時、僕は10歳ぐらいだったと思いますが、父を家で見た記憶がほとんどありませんから(笑)。」
「2009年の2月にその父が急に他界しましてね。山田車輌には勤めていましたので、後を継ぐというかたちで社長に就任しました。33歳のときですね。」
「そうですね、1ヶ月で5kgぐらい体重が落ちましたね。ですが、逆にスイッチが入りまして、工場を回ったり営業したりと、とにかくできることは全て全力で取り組みましたね。」
「当時から社内の人間関係がとても良かったんですよ。なので、最初はとにかく社員みんなの意見をたくさん聞きました。
仕事で困っていること、改善点など。新しい取り組みをいろいろと導入して失敗したこともありましたけど、やはり社員と一緒になって事業が進められたことが、今会社が良好にきている最大の要因かなと思っています。」
「1990年代の前半ぐらいまでは自動車部品の輸出に注力していましたが、90年代後半からは部品ではなく中古自動車そのものの取扱いを拡大しています。
今の弊社の強みは「トラック中古車」の輸出になります。ただ、最近は会社の安定成長のために国内流通を全力で拡大しています。」
「東南アジアはもちろんのこと、北米や中南米、アフリカなどからも注文をいただいています。」
「海外販売はグローバルサイトやFacebookなどを立ち上げて、そちらに商品の画像やスペックを掲載しています。クライアントとのやりとりは、EメールやWhatsAppなどを使っておこなっています。国内は自社サイトや他の流通サイトを通じてコンタクトしています。
それとオークションサイトも開設しました。
オークションとは一つの商品に最低販売価格をつけ、各社に入札してもらうという仕組みですが、こちらは優良クライアントだけに情報提供するメンバーシップ制をとるなど、運営方法について社内でいろいろと企画しています。」
「外国の方とは基本的に英語でやりとりしています。当社には営業スタッフが6名いるのですが、全員、英語が喋れるんですよ。彼らが海外のクライアントとうまくコミュニケーションをとって、EC取引を円滑にまわしてくれています。」
「トラック中古車を仕入れて、解体や整備をするところまでは技術者に頼った従来からある企業形態ですが、販売から先は、タイムリーに、かつグローバルに事業展開できるようオウンドメディアを使っています。
クライアントに対してダイレクトにアクションが起こせるITには今後も大きく投資していくつもりです。」
「まず組織づくりから話をしますと、当社では4つの幸せを実現するというスローガンを掲げ、社員みんなで取り組んでいます。
4つの幸せ
○社会の幸せ
○お客様の幸せ
○社員の幸せ
○会社の幸せ
社会やお客様のお役に立つのはもちろんのこと、社員自身も仕事に成長や喜びが感じられる会社をつくりたいと思っています。そのためには、人間力やチームワークを高める研修や、がんばりを正当に評価する人事制度、キャリアパスの整備を進めています。
また数値目標としては、2030年までに100億円企業を目指しています。まだ利用可能な品質の良いトラックや自動車部品を当社の技術力でしっかり検査・整備して、国内外に循環させるビジネスで、サステナブルな社会づくりに貢献したいと思っています。」
【ライター後記】
マーケティング理論をベースにデジタルを巧みに活用する同社の姿は、このポストコロナの時代においても力強く発展していくのだろうと推測しました。
また、新しいことに果敢にトライしていく姿勢についても、社員の皆さんにとっては大きな成長の機会になるのではないかと思いました。
トラックの中古車や部品・建設機器を買取り、自社工場で点検した後に、EC取引で国内外の企業に販売するオンラインビジネスを展開。
世界のお客様から品質・納期ともに高い評価を受けている。

貴社の創業は何年でしょうか。
「1960年代後半に父が創業しました。」
創業時から今の社業である「自動車部品の輸出」を行っていたのですか。
「最初はタイヤの販売をしていました。水島エリアでタイヤ・ショップを運営していたんですよ。事業は少しずつ大きくなっていたようですが、あるとき父が知人からこんな話を聞いたそうです。
日本の自動車部品が海外で人気だと。その言葉が頭から離れなかったのでしょう、1977年に自動車部品の取り扱いを始めたそうです。」


1974年に日本の自動車輸出台数は世界一になっているのですね。1977年は日本車の人気がさらに加速し、日本の小型車が世界を席巻していたと聞いています。
「この年は、自動車だけでなくさまざまな分野で世界一という言葉が聞かれたようです。平均寿命が男女ともに世界一になり、スポーツ界では王貞治さんがハンクアローンの755本を超えて、本塁打の世界最高記録を樹立した年です。
焼け野原から復興した日本が世界に目を向けられるようになった時代の節目だったのかもしれません。」

海外への輸出ということですが、どこの地域から販売を始められたのですか。
「東南アジアに力を入れたそうです。最初の取引では商社に入ってもらっていたようですが、やはり利益面で厳しいということで、自ら現地に足を運んで新規開拓したようです。」
凄まじいバイタリティーですね。
「頭が下がります。タイのバンコクやシンガポール、フィリピンに行って、現地の電話帳を開いて一軒一軒訪問したそうです。当時、僕は10歳ぐらいだったと思いますが、父を家で見た記憶がほとんどありませんから(笑)。」

山田さんが社長に就任されたのは何年でしょうか。
「2009年の2月にその父が急に他界しましてね。山田車輌には勤めていましたので、後を継ぐというかたちで社長に就任しました。33歳のときですね。」
突然の事業継承で大変だったでしょう。
「そうですね、1ヶ月で5kgぐらい体重が落ちましたね。ですが、逆にスイッチが入りまして、工場を回ったり営業したりと、とにかくできることは全て全力で取り組みましたね。」

社長になられて、まず取り組んだことはなんですか。
「当時から社内の人間関係がとても良かったんですよ。なので、最初はとにかく社員みんなの意見をたくさん聞きました。
仕事で困っていること、改善点など。新しい取り組みをいろいろと導入して失敗したこともありましたけど、やはり社員と一緒になって事業が進められたことが、今会社が良好にきている最大の要因かなと思っています。」

現在の事業内容を教えてください。
「1990年代の前半ぐらいまでは自動車部品の輸出に注力していましたが、90年代後半からは部品ではなく中古自動車そのものの取扱いを拡大しています。
今の弊社の強みは「トラック中古車」の輸出になります。ただ、最近は会社の安定成長のために国内流通を全力で拡大しています。」

何カ国に輸出されているのですか。
「東南アジアはもちろんのこと、北米や中南米、アフリカなどからも注文をいただいています。」
世界中の会社とどうやってコンタクトを取っているのですか。
「海外販売はグローバルサイトやFacebookなどを立ち上げて、そちらに商品の画像やスペックを掲載しています。クライアントとのやりとりは、EメールやWhatsAppなどを使っておこなっています。国内は自社サイトや他の流通サイトを通じてコンタクトしています。
それとオークションサイトも開設しました。
オークションとは一つの商品に最低販売価格をつけ、各社に入札してもらうという仕組みですが、こちらは優良クライアントだけに情報提供するメンバーシップ制をとるなど、運営方法について社内でいろいろと企画しています。」

言葉の問題はどうしているのですか。
「外国の方とは基本的に英語でやりとりしています。当社には営業スタッフが6名いるのですが、全員、英語が喋れるんですよ。彼らが海外のクライアントとうまくコミュニケーションをとって、EC取引を円滑にまわしてくれています。」
話を伺っていてますと、IT企業に近いビジネスモデルのように感じます。
「トラック中古車を仕入れて、解体や整備をするところまでは技術者に頼った従来からある企業形態ですが、販売から先は、タイムリーに、かつグローバルに事業展開できるようオウンドメディアを使っています。
クライアントに対してダイレクトにアクションが起こせるITには今後も大きく投資していくつもりです。」

それでは今後の展望についてお聞かせください。
「まず組織づくりから話をしますと、当社では4つの幸せを実現するというスローガンを掲げ、社員みんなで取り組んでいます。
4つの幸せ
○社会の幸せ
○お客様の幸せ
○社員の幸せ
○会社の幸せ
社会やお客様のお役に立つのはもちろんのこと、社員自身も仕事に成長や喜びが感じられる会社をつくりたいと思っています。そのためには、人間力やチームワークを高める研修や、がんばりを正当に評価する人事制度、キャリアパスの整備を進めています。
また数値目標としては、2030年までに100億円企業を目指しています。まだ利用可能な品質の良いトラックや自動車部品を当社の技術力でしっかり検査・整備して、国内外に循環させるビジネスで、サステナブルな社会づくりに貢献したいと思っています。」
山田社長、ありがとうございました。山田車輌のさらなるご発展を、心からお祈り申し上げております。

マーケティング理論をベースにデジタルを巧みに活用する同社の姿は、このポストコロナの時代においても力強く発展していくのだろうと推測しました。
また、新しいことに果敢にトライしていく姿勢についても、社員の皆さんにとっては大きな成長の機会になるのではないかと思いました。
(インタビュー 2020/10/9 Goen編集部)
会社概要
- 会社名
- 株式会社山田車輌
- 設立年月
- 1996年7月
- 代表取締役
- 山田 克浩
- 社員数(役員含む)
- 45名 2020/9/30 現在
- 平均年齢
- 43歳2020/9/30 現在
- 事業内容
- トラック・商用車・トラック部品の買取り、オンラインによる国内外への販売
- 本社所在地
- 岡山県倉敷市松江1ー13ー31
- 関連リンク
この会社で募集中の求人
Goenでの募集は終了しています。
採用状況については
直接お問い合わせください。
採用状況については
直接お問い合わせください。