社長インタビュー
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医師と患者さまをつなぐ歯科技工製品を提供
和田精密歯研株式会社

岡山ラボ・マネージャー 大坂 浩之 氏
1992年に入社、2018年から岡山ラボのマネージャーを務める。趣味は同僚に誘われて始めたキャンプ。40人以上を集め、大山の麓で楽しむことも。最近のヒットは串刺しにして藁で焼いたカツオのたたき。
【事業内容】
入れ歯・差し歯・インプラント上部構造の製造と提案を手がける和田精密歯研株式会社。小規模なラボが多い業界の中では珍しく、全社合わせて700人以上の歯科技工士を有し、最先端の情報と技術を提供している。
【インタビュー記事】
「患者さんと直接お会いする機会は多くないので、歯科医院くらいでしか接点がありませんよね。実は多くの歯科技工士は弊社のように、『ラボ』と呼ばれる製造拠点に所属して、歯科医院から依頼を受けた入れ歯や差し歯を作っています。
弊社は全国に20のラボを有し、およそ700人の歯科技工士が各拠点で製造に携わっています。」
「歯科技工製品を扱うラボは全国に2万社ほどありますが、そのうち9割以上が技工士5人以下の小規模なラボなんです。
以前は歯科医院に所属する歯科技工士も多かったのですが、現在は弊社のようなラボへご依頼をいただくことが増えています。」
「技工製品のすべてをカバーできるところは強みのひとつですね。たとえば小さなラボであれば、入れ歯だけ、あるいは差し歯だけに特化しているラボもあります。
ただ歯科医院さんでは患者さんの歯の状態に合わせて、入れ歯も差し歯も必要とされます。さらに入れ歯と差し歯、あるいはインプラントなどお一人の患者さんに複数の技工製品を組み合わせるケースも多いんです。
入れ歯と差し歯、加えてインプラントまですべてをご用意できるのは弊社の大きな強みです。
また近年はデジタル化が進んでいるので、デジタルに対応した最新の機械やソフトが揃えられるのも、弊社の強みだと感じています。
顧客は歯科医院さんや総合病院の歯科がメインですが、個人で経営されているラボからのご依頼を受けて、コンピュータによる製品をご用意することもあります。」
「確実に進みます。現在は歯科医院で型取りして、ラボで作製した模型をパソコンでスキャニングし、削り出すところまでデジタル化は進んでいます。
今後は患者さんの口腔内にカメラを入れて撮影し、そのデータをもとに直接入れ歯や差し歯を作っていくような技術が発達していくでしょう。」
「実際に削ったりするような作業は少なくなっていくと思います。ただ歯科技工士の仕事は、頼まれた歯を作るだけではありません。医師からお預かりした指示書内容を口腔内模型全体から判断し、2,3歩先のご提案をすることも、重要な仕事のひとつです。
患者さまにとって最善の治療計画はどうあるべきか、そこから必要となる技工製品はどんなものか、治療の方向性を提案する能力も歯科技工士には求められます。」
「研修や勉強会などは随時行っていますが、弊社ではスーパーテクニシャンという社内資格制度を設け、技術者の育成に努めています。」
「臨床経験や技術力、知識量に優れた歯科技工士に与えられる資格です。一般の歯科技工士から、経験と実績を積みながら3段階に分けてステップアップしていきます。ブロンズ・シルバー・ゴールドのそれぞれに筆記と実技試験があり、技術力と提案力が試されます。
現在は全国でおよそ40人の技工士がスーパーテクニシャンとして認定されています。資格以上に実用的な知識と技術が身につくので、ぜひ挑戦してもらえたらと思いますね。」
【ライター後記】
明るく衛生的なラボに響く機械音と、真剣なまなざしで製品と向かう歯科技工士さんたち。患者さまの「口福(こうふく)」は、ひとり一人の歯や口の特徴をていねいに確かめながら、丹精こめて製作されていました。
入れ歯・差し歯・インプラント上部構造の製造と提案を手がける和田精密歯研株式会社。小規模なラボが多い業界の中では珍しく、全社合わせて700人以上の歯科技工士を有し、最先端の情報と技術を提供している。


歯科技工士さんは、歯科医院に勤めておられるのだと思っていました。
「患者さんと直接お会いする機会は多くないので、歯科医院くらいでしか接点がありませんよね。実は多くの歯科技工士は弊社のように、『ラボ』と呼ばれる製造拠点に所属して、歯科医院から依頼を受けた入れ歯や差し歯を作っています。
弊社は全国に20のラボを有し、およそ700人の歯科技工士が各拠点で製造に携わっています。」



歯科技工士さんはラボに集まっておられるのですね。御社のようなラボはたくさんあるのですか。
「歯科技工製品を扱うラボは全国に2万社ほどありますが、そのうち9割以上が技工士5人以下の小規模なラボなんです。
以前は歯科医院に所属する歯科技工士も多かったのですが、現在は弊社のようなラボへご依頼をいただくことが増えています。」

ラボの規模が大きいことによる強みはありますか。
「技工製品のすべてをカバーできるところは強みのひとつですね。たとえば小さなラボであれば、入れ歯だけ、あるいは差し歯だけに特化しているラボもあります。
ただ歯科医院さんでは患者さんの歯の状態に合わせて、入れ歯も差し歯も必要とされます。さらに入れ歯と差し歯、あるいはインプラントなどお一人の患者さんに複数の技工製品を組み合わせるケースも多いんです。
入れ歯と差し歯、加えてインプラントまですべてをご用意できるのは弊社の大きな強みです。
また近年はデジタル化が進んでいるので、デジタルに対応した最新の機械やソフトが揃えられるのも、弊社の強みだと感じています。
顧客は歯科医院さんや総合病院の歯科がメインですが、個人で経営されているラボからのご依頼を受けて、コンピュータによる製品をご用意することもあります。」


デジタル化が進んでいるのですね。それは今後も進むのでしょうか。
「確実に進みます。現在は歯科医院で型取りして、ラボで作製した模型をパソコンでスキャニングし、削り出すところまでデジタル化は進んでいます。
今後は患者さんの口腔内にカメラを入れて撮影し、そのデータをもとに直接入れ歯や差し歯を作っていくような技術が発達していくでしょう。」

ますます人の手を離れていくのですね。技術力は重視されなくなっていくのでしょうか。
「実際に削ったりするような作業は少なくなっていくと思います。ただ歯科技工士の仕事は、頼まれた歯を作るだけではありません。医師からお預かりした指示書内容を口腔内模型全体から判断し、2,3歩先のご提案をすることも、重要な仕事のひとつです。
患者さまにとって最善の治療計画はどうあるべきか、そこから必要となる技工製品はどんなものか、治療の方向性を提案する能力も歯科技工士には求められます。」

提案力も重要なのですね。御社ではそういった能力の育成にも取り組まれているのですか。
「研修や勉強会などは随時行っていますが、弊社ではスーパーテクニシャンという社内資格制度を設け、技術者の育成に努めています。」

スーパーテクニシャンとはどういった資格ですか。
「臨床経験や技術力、知識量に優れた歯科技工士に与えられる資格です。一般の歯科技工士から、経験と実績を積みながら3段階に分けてステップアップしていきます。ブロンズ・シルバー・ゴールドのそれぞれに筆記と実技試験があり、技術力と提案力が試されます。
現在は全国でおよそ40人の技工士がスーパーテクニシャンとして認定されています。資格以上に実用的な知識と技術が身につくので、ぜひ挑戦してもらえたらと思いますね。」
大坂さん、ありがとうございました。御社のさらなるご発展を、心からお祈り申し上げております。

明るく衛生的なラボに響く機械音と、真剣なまなざしで製品と向かう歯科技工士さんたち。患者さまの「口福(こうふく)」は、ひとり一人の歯や口の特徴をていねいに確かめながら、丹精こめて製作されていました。
(インタビュー 2020/8/19 Goen編集部)
会社概要
- 会社名
- 和田精密歯研株式会社
- 設立年月
- 1966年9月
- 代表取締役
- 和田 主実
- 社員数(役員含む)
- 1,189名 2020/4/30 現在
- 平均年齢
- 37.5歳2020/4/30 現在
- 事業内容
- 入れ歯・差し歯・インプラント上部構造の企画・製造
- 本社所在地
- 大阪府大阪市淀川区東三国1丁目12番15号 辻本ビル6階
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