株式会社タカ建築

【事業内容】
木造注文住宅の設計・建築、増改築、リフォーム、不動産など住まいに関する様々なサービスを提供する株式会社タカ建築。「感動をお客さまに、幸せを社員に」を理念に、サービスと組織づくりをしている。

「家業に入ったのは、サービスを拡大しようと考えていた父から、帰ってこないかと話があったからなんです。私も同じ建築業界にいてノウハウを持っていたので、入社直後から経営を任せてもらって、料金体系やサービスをわかりやすく整えました。その後兄弟が加わって業種を拡大して、社員も少しずつ増やしていきました。」

「まずキャパシティーを超えるようなスケジュールを立てない、というところですね。現在月ごとの上棟数は2軒程度に抑えているので、お打ち合わせをしながら、お客さまのご希望に合わせて工期を計算しています。現場が混乱して品質が下がるようなことは、絶対にあってはいけません。」


「まず高性能ですね。高気密・高断熱・耐震には第三者機関による測定なども取り入れて、一棟一棟が高い性能を備えていることを証明できる体制を整えています。自社大工や、自社の専属大工による技術力の確保も重視していますね。」

「人材育成にはかなりコストをかけています。社内研修は月2回、人間力と専門力について考える時間を作っています。専門については、新築・リフォーム・不動産・設計・施工の5部門に分けて、それぞれの専門性を高めるための研修を。人間力については、「感動をお客さまに、幸せを社員に」という企業理念を、どう具体化して実現していくかについて考えています。」


「そうです。理念のままだと抽象的ですが、3年後・5年後・10年後に、どうなりたいのかについて、考えてもらうようにしています。5年後、お客さまに感動してもらえるようなサービスを提供するにはどうすればいいのか。社員自身や家族、そして周りの仲間が幸せになるためには、3年後はどこまで成長している必要があるのか。そのためには今、何をするべきなのかを逆算してほしいと。時間をかけながらでも、向き合ってもらいたいと伝えています。」

「大々的に行うのは年始の初詣や宴会などですが、毎週木曜日のランチタイムは部署に関係なく全員が集まって、自由に話す時間になっています。普段はつながりが少ない部署でも連携がしやすいといったメリットを考えて始めたのですが、今は当初の目的を超えて、みんながその時間を大切にしてくれているように感じます。」

「最近、社員の娘さんが入社したことや、別の社員が幼いころからつき合いのある大切な友人を紹介してくれたことがあって、すごくうれしかったんです。これからも自分の大切な人や息子さん、娘さんに「いい会社だからおいでよ」と言ってもらえるような会社にしたいと思っています。」


【ライター後記】
家族のように大切にされている社員さんだからこそ、お客さまの住まいを親身になって考えることができるのだと感じました。サービスのすべてに、高元社長の熱意が行き渡っているようでした。