社長インタビュー
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老舗に甘んじず挑み続ける、「三方よし」の夢
株式会社山脇山月堂

代表取締役 安部 真良 氏
母のあとを継ぎ、2022年6月より7代目に就任した安部新社長。スコア80台を叩き出すゴルフの腕前を持ちながら、趣味の料理にも本格的に取り組む。なかでもイタリアンを得意とし、「休みの日には小学生の娘たちにパスタをふるまっています」と照れくさそうに笑う。
【事業内容】
本家の山脇傳十郎が140年前、明治14年に創業。以来、当時よりきびだんごの製造を主軸に、2021年からは『大福屋山月』、豆富店とコラボしたカフェ事業『豆と餅』をスタート。老舗の名に甘んじることなく、菓子づくりを通して「人とのコミュニケーションを作り出す」ことを目指した挑戦と改革を続けている。
【インタビュー記事】
「ええ、『山脇山月堂』は私の祖父の曽祖父が140年前に創業し、先代の母、7代目である私へと受け継いできました。きびだんごの製造・販売を長くやっていたのですが、2020年にコロナウイルス感染症の影響を受けて売り上げが9割ダウン。それをきっかけに新たな事業をはじめ、現在はきびだんご・大福・カフェの3本柱で運営しています。」
「もともと、きびだんごは駅やサービスエリア、デパートのみやげものコーナーを中心に展開していました。県外から訪れる旅行客向けの商品ですから観光業と密接に連動しており、自粛ムードは大打撃でした。そこで最初の緊急事態宣言時には、自宅で作れるきびだんご手作りキット『おうちできびだんご』を発売。しかし思ったより伸びず…。県内の方にも売れるような商品開発が急務になりました。」
「2021年2月に『大福屋山月』を立ち上げ、実店舗を構えました。大福は、一般的なものより柔らかめに仕上げた餅とあんこの一体感を重視しています。岡山の人にも食べてもらえる大福を目指し、自分が食べたいと思える商品づくりに取り組みました。フルーツやクリームなど、アレンジ自在で飽きないのも大福のいいところです。」
「南区古新田にある『豆と餅』ですね。こちらは『増田豆富店』という老舗の豆腐店さんとのコラボレーションしたカフェで、ヘルシーな豆腐料理と餅デザートを売りにしています。『山脇山月堂』と『増田豆富店』、どちらも老舗企業ではありますが『お客さまと接点を持ちたい』との想いから挑戦を決めました。
カフェというカジュアルな業態で親しみやすく、きびだんごをもっと多くの方に味わっていただけるように作り上げました。だからこそ、カフェではInstagramやTwitterといったSNSに力を入れたり、メディアの取材を積極的に受けたり、広告やプレスリリースもどんどん打つようにしています。」
「きっかけはコロナでしたが、工場製造以外の部分で売り上げルートを確保できました。一般のお客さまとの接点も増え、会社のブランディングや知名度アップにつながったのは怪我の功名ですね。」
「規模的には小さな会社ですので、まだまだ組織力が足りない点です。これまで整備できていなかった各部門を組織化し、それぞれを託せるような人材を育成したいと思っています。今後はカフェの2店舗目も計画しており、本来の製造部門や大福事業についても強化・拡大して行くつもり。そのため、人材確保をするべく募集をさせていただきました。
もちろん、同時に社内の評価制度や人事制度を整えなくてはなりません。役職をつけるなど、人件費はかかりますが会社の発展に際して必要なことです。従業員がやりがいを持って働き、モチベーションを高められるよう考えています。」
「従業員の数を増やすことで、一人ひとりの負担を減らす工夫を行っている最中です。飲食関連の業界ではめずらしく、残業もほぼなし、有給もちゃんと取れますから。特に休みが増えると従業員満足度は格段に上がりますし、家庭を大切にしたい人にはぴったり。年間休日に関しても、飲食業界では多い108日まで引き上げることを目標にしているんですよ。
「『山脇山月堂』は老舗企業ですが、その環境に満足することなくチャレンジし続けたいと思っています。140年の歴史を携え、これからの100年を見据えて。そのためには、現在行っているきびだんご・大福・カフェの3本柱をさらに強化していかなくてはいけません。
だからこそ、今後加わってくださる方には『新しい感覚』を求めています。会社に刺激を与え、自分が引っ張っていくくらいの気概のある方だとうれしいですね。興味を持たれたらぜひ、一度話を聞きに来てみてください!」
【ライター後記】
岡山のおみやげ、といえば真っ先に頭に浮かぶであろう「きびだんご」。思わぬコロナ禍から生まれた新事業のお話、老舗の矜持を持ちながら改革に取り組む姿勢…。140年にわたる老舗の底力あってこそ、打撃を受けてもなお立ち上がれたのだと驚嘆しました。
38歳とまだ若い年齢ながら、強いリーダーシップを持ち合わせた安部新社長。その勢いでますます躍進し、『山脇山月堂』の味を広めていかれることと期待しています。
本家の山脇傳十郎が140年前、明治14年に創業。以来、当時よりきびだんごの製造を主軸に、2021年からは『大福屋山月』、豆富店とコラボしたカフェ事業『豆と餅』をスタート。老舗の名に甘んじることなく、菓子づくりを通して「人とのコミュニケーションを作り出す」ことを目指した挑戦と改革を続けている。

若干38歳とまだお若い安部社長ですが、この2022年6月から『山脇山月堂』の新社長に就任されたのですよね。
「ええ、『山脇山月堂』は私の祖父の曽祖父が140年前に創業し、先代の母、7代目である私へと受け継いできました。きびだんごの製造・販売を長くやっていたのですが、2020年にコロナウイルス感染症の影響を受けて売り上げが9割ダウン。それをきっかけに新たな事業をはじめ、現在はきびだんご・大福・カフェの3本柱で運営しています。」

そのあたりを詳しく聞きたいのですが、現在の事業内容についてお話いただけますか。
「もともと、きびだんごは駅やサービスエリア、デパートのみやげものコーナーを中心に展開していました。県外から訪れる旅行客向けの商品ですから観光業と密接に連動しており、自粛ムードは大打撃でした。そこで最初の緊急事態宣言時には、自宅で作れるきびだんご手作りキット『おうちできびだんご』を発売。しかし思ったより伸びず…。県内の方にも売れるような商品開発が急務になりました。」
それではじめたのが「大福」というわけですね。
「2021年2月に『大福屋山月』を立ち上げ、実店舗を構えました。大福は、一般的なものより柔らかめに仕上げた餅とあんこの一体感を重視しています。岡山の人にも食べてもらえる大福を目指し、自分が食べたいと思える商品づくりに取り組みました。フルーツやクリームなど、アレンジ自在で飽きないのも大福のいいところです。」

最近はカフェ事業もはじめられたそうですが、それはどういった経緯なのですか。
「南区古新田にある『豆と餅』ですね。こちらは『増田豆富店』という老舗の豆腐店さんとのコラボレーションしたカフェで、ヘルシーな豆腐料理と餅デザートを売りにしています。『山脇山月堂』と『増田豆富店』、どちらも老舗企業ではありますが『お客さまと接点を持ちたい』との想いから挑戦を決めました。
カフェというカジュアルな業態で親しみやすく、きびだんごをもっと多くの方に味わっていただけるように作り上げました。だからこそ、カフェではInstagramやTwitterといったSNSに力を入れたり、メディアの取材を積極的に受けたり、広告やプレスリリースもどんどん打つようにしています。」

140年もの歴史を持ちながら、新たな領域にも果敢に挑む。その姿勢はすごいですね!
「きっかけはコロナでしたが、工場製造以外の部分で売り上げルートを確保できました。一般のお客さまとの接点も増え、会社のブランディングや知名度アップにつながったのは怪我の功名ですね。」
では逆に、現在御社が課題だととらえていることはありますか。
「規模的には小さな会社ですので、まだまだ組織力が足りない点です。これまで整備できていなかった各部門を組織化し、それぞれを託せるような人材を育成したいと思っています。今後はカフェの2店舗目も計画しており、本来の製造部門や大福事業についても強化・拡大して行くつもり。そのため、人材確保をするべく募集をさせていただきました。
もちろん、同時に社内の評価制度や人事制度を整えなくてはなりません。役職をつけるなど、人件費はかかりますが会社の発展に際して必要なことです。従業員がやりがいを持って働き、モチベーションを高められるよう考えています。」

制度といえば、働き方改革もどんどん進めているそうですね。
「従業員の数を増やすことで、一人ひとりの負担を減らす工夫を行っている最中です。飲食関連の業界ではめずらしく、残業もほぼなし、有給もちゃんと取れますから。特に休みが増えると従業員満足度は格段に上がりますし、家庭を大切にしたい人にはぴったり。年間休日に関しても、飲食業界では多い108日まで引き上げることを目標にしているんですよ。
ありがとうございます。最後に、求職者の方に向けてメッセージをお願いします。
「『山脇山月堂』は老舗企業ですが、その環境に満足することなくチャレンジし続けたいと思っています。140年の歴史を携え、これからの100年を見据えて。そのためには、現在行っているきびだんご・大福・カフェの3本柱をさらに強化していかなくてはいけません。
だからこそ、今後加わってくださる方には『新しい感覚』を求めています。会社に刺激を与え、自分が引っ張っていくくらいの気概のある方だとうれしいですね。興味を持たれたらぜひ、一度話を聞きに来てみてください!」
安部新社長、ありがとうございました。御社のさらなる発展を、心よりお祈り申し上げております。

岡山のおみやげ、といえば真っ先に頭に浮かぶであろう「きびだんご」。思わぬコロナ禍から生まれた新事業のお話、老舗の矜持を持ちながら改革に取り組む姿勢…。140年にわたる老舗の底力あってこそ、打撃を受けてもなお立ち上がれたのだと驚嘆しました。
38歳とまだ若い年齢ながら、強いリーダーシップを持ち合わせた安部新社長。その勢いでますます躍進し、『山脇山月堂』の味を広めていかれることと期待しています。
(インタビュー 2022/4/28 Goen編集部)
会社概要
- 会社名
- 株式会社山脇山月堂
- 設立年月
- 1976年
- 代表取締役
- 安部 真良
- 社員数(役員含む)
- 23名 2022/7/31 現在
- 平均年齢
- 45歳2022/7/31 現在
- 事業内容
- きびだんごの製造を主軸に『大福屋山月』や豆富店とコラボしたカフェ事業『豆と餅』を展開
- 本社所在地
- 岡山県岡山市中区桑野708ー1
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