社長インタビュー
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清掃でかなえる健やかな暮らしと就労支援の両軸
株式会社幸優会
代表取締役 芳賀 宣文 氏
若いころ、バックパッカーとしてアジア諸国をふらふらしていたという芳賀社長。意外すぎる一面だが、現地の人との交流を通じて多様性にふれ見聞を深めたそう。その経歴が現在の「A型事業所の運営」にも生かされているようだ。
【事業内容】
障がいがある人の「就労準備の場」として、清掃や検品、データ入力といった実務を請け負う当社。なかでも清掃業務には力を入れており、高齢者施設・公共施設・賃貸不動産・一般住宅のハウスクリーニング全般を手がけている。
【インタビュー記事】
「もともと私は、会社員時代に印刷会社で営業マンをしていました。そこから独立して広告関連の会社を起業し、Tシャツのプリントや袋詰め、印刷物の封入のほか、通信教育系で最大手企業の下請けでの印刷物加工といった仕事を手がけていたんです。
その作業を外注していたのがいわゆる『A型事業所』である、現在の『幸優会』でした。法制度の変更によってA型事業所もみずから仕事を獲得しないといけなくなり、それが難しいと。そこで4年ほど前、営業力のある私たちにお声がかかって引き継ぐことになりました。」
就労継続支援A型とは:障害のある方が自身の障害や体調にあわせて、雇用契約を結んだ上で働く機会を支援する福祉サービスのひとつ。
「私たちは『A型事業所』なので、まず前提に障がいのある方の就労支援の役割を持ち岡山県南部全域で活動しています。
実務の主となるのは清掃業務で、大きく分けると駅など公共施設やビジネスホテル、テナントビルに入る『日常清掃』がひとつ。そして個人さま宅の水回りやエアコンといった『ハウスクリーニング』、賃貸不動産の退去清掃、飲食店・美容室などの法人向け清掃を行う『スポット清掃』。後者はホームページやお電話で問合せいただくケースがほとんどです。」
「やはり最大の理由は『コスト』でしょうね。先ほどお話ししたとおり、弊社は『A型事業所』。働いているスタッフはみんな、障がいのある方です。利用者さんが就業することで行政から補助が出る仕組みで運営しているため、われわれ指導員の報酬はそこからまかなえます。したがって人件費が大幅に抑えられ、清掃メニューによってはほかの会社より3~5割安く提供できるんですよ。」
「もちろんです! みんなしっかり自社の社員研修を受けており品質は保たれていますし、指導員がきちんとチェック・フォローしているので安心しておまかせいただけます。」
「まずは、清掃に使う資機材を充実させることですね。工数や作業クオリティに直結しますから、より効率的な経営にかかわってきます。
それから、利用者さんを適材適所で配置すること。みなさんそれぞれに個性があるので、環境や考え方、適正、相性などをしっかり見定めなくてはなりません。こちらも同じくらい、業務のパフォーマンスに大きく影響しますからね。」
「もちろん経営者の立場で『よい・悪い』の判断はきちんとしますが、ある程度フラットな職場でありたいとは思っています。コミュニケーションを大切に、相手によって差をつけないように。
私はつねづね、企業にとってもっとも大事なのは『永続性』だと考えています。そのためには味方を増やすことより、敵を作らないことが重要ではないでしょうか。対・クライアントの場面でも、仕事ですから清掃すればきれいになって当たり前。ほめられるよりもマイナスを防ぐほうを重視しているのも、その先に利用者さんが安定して長く働ける基盤づくりがあると思うからです。」
「弊社は規模が小さいですが、だからこそ従業員ひとりひとりの意見を吸い上げやすい環境だと思います。経営との距離が近いので、会社が利益を生む流れがよくわかるのは面白いところですね。清掃は安定して高いニーズがある業種ですから、将来的にも安心して働いていただけますし。
また、障害のある方のサポートで社会貢献できるのはやりがいにつながります。利用者さんの就労への道のりを見守り、頼りにしてもらえる。利用者さんは社会のなかで働けて、お客さんは安く依頼できて、私たちにとっては社会貢献になって…。まさに『三方よし』といえる、とても幸せな意義ある仕事ですよ。」
単なるクリーンサービスの提供なら、やっている会社は世の中にたくさんあります。芳賀社長のお話を聞き「株式会社幸優会」が目指すのは清掃業務だけではなく、障がいのある人の就労支援としての場であり社会的な役割を果たすことなのだと痛感しました。
世間では「労働はつらいこと」といわれがちですが、あらためて「働くことは楽しいこと」だと思わせてくれるインタビューになった気がします。今後も、みんながWin-Winで幸せになれる経営に期待したいですね。
障がいがある人の「就労準備の場」として、清掃や検品、データ入力といった実務を請け負う当社。なかでも清掃業務には力を入れており、高齢者施設・公共施設・賃貸不動産・一般住宅のハウスクリーニング全般を手がけている。
【インタビュー記事】
「株式会社幸優会」の芳賀社長にお話をおうかがいします。まず最初に、会社をスタートした経緯について教えてください。
「もともと私は、会社員時代に印刷会社で営業マンをしていました。そこから独立して広告関連の会社を起業し、Tシャツのプリントや袋詰め、印刷物の封入のほか、通信教育系で最大手企業の下請けでの印刷物加工といった仕事を手がけていたんです。
その作業を外注していたのがいわゆる『A型事業所』である、現在の『幸優会』でした。法制度の変更によってA型事業所もみずから仕事を獲得しないといけなくなり、それが難しいと。そこで4年ほど前、営業力のある私たちにお声がかかって引き継ぐことになりました。」
就労継続支援A型とは:障害のある方が自身の障害や体調にあわせて、雇用契約を結んだ上で働く機会を支援する福祉サービスのひとつ。
普通の会社さんとはちょっと違うんですね。現在の事業内容はどのようなものでしょうか。
「私たちは『A型事業所』なので、まず前提に障がいのある方の就労支援の役割を持ち岡山県南部全域で活動しています。
実務の主となるのは清掃業務で、大きく分けると駅など公共施設やビジネスホテル、テナントビルに入る『日常清掃』がひとつ。そして個人さま宅の水回りやエアコンといった『ハウスクリーニング』、賃貸不動産の退去清掃、飲食店・美容室などの法人向け清掃を行う『スポット清掃』。後者はホームページやお電話で問合せいただくケースがほとんどです。」
岡山県内にもクリーンサービスの会社が数多くあるなか、御社の強みはどういった部分にあると思われますか。
「やはり最大の理由は『コスト』でしょうね。先ほどお話ししたとおり、弊社は『A型事業所』。働いているスタッフはみんな、障がいのある方です。利用者さんが就業することで行政から補助が出る仕組みで運営しているため、われわれ指導員の報酬はそこからまかなえます。したがって人件費が大幅に抑えられ、清掃メニューによってはほかの会社より3~5割安く提供できるんですよ。」
それはすごい! でも業務の質において問題はないんでしょうか。
「もちろんです! みんなしっかり自社の社員研修を受けており品質は保たれていますし、指導員がきちんとチェック・フォローしているので安心しておまかせいただけます。」
清掃は安定的に需要の高い業界ですが、さらなる付加価値のためにこの先取り組みたいことはありますか。
「まずは、清掃に使う資機材を充実させることですね。工数や作業クオリティに直結しますから、より効率的な経営にかかわってきます。
それから、利用者さんを適材適所で配置すること。みなさんそれぞれに個性があるので、環境や考え方、適正、相性などをしっかり見定めなくてはなりません。こちらも同じくらい、業務のパフォーマンスに大きく影響しますからね。」
スタッフさんも、自分に合った業務だとモチベーションが上がりますよね。「働きやすさ」は会社としても重視しているところですか。
「もちろん経営者の立場で『よい・悪い』の判断はきちんとしますが、ある程度フラットな職場でありたいとは思っています。コミュニケーションを大切に、相手によって差をつけないように。
私はつねづね、企業にとってもっとも大事なのは『永続性』だと考えています。そのためには味方を増やすことより、敵を作らないことが重要ではないでしょうか。対・クライアントの場面でも、仕事ですから清掃すればきれいになって当たり前。ほめられるよりもマイナスを防ぐほうを重視しているのも、その先に利用者さんが安定して長く働ける基盤づくりがあると思うからです。」
ありがとうございます。最後に、求職者さんへ向けてアピールポイントをどうぞ。
「弊社は規模が小さいですが、だからこそ従業員ひとりひとりの意見を吸い上げやすい環境だと思います。経営との距離が近いので、会社が利益を生む流れがよくわかるのは面白いところですね。清掃は安定して高いニーズがある業種ですから、将来的にも安心して働いていただけますし。
また、障害のある方のサポートで社会貢献できるのはやりがいにつながります。利用者さんの就労への道のりを見守り、頼りにしてもらえる。利用者さんは社会のなかで働けて、お客さんは安く依頼できて、私たちにとっては社会貢献になって…。まさに『三方よし』といえる、とても幸せな意義ある仕事ですよ。」
芳賀社長、ありがとうございました。御社のさらなる発展を、心よりお祈り申し上げております。
【ライター後記】単なるクリーンサービスの提供なら、やっている会社は世の中にたくさんあります。芳賀社長のお話を聞き「株式会社幸優会」が目指すのは清掃業務だけではなく、障がいのある人の就労支援としての場であり社会的な役割を果たすことなのだと痛感しました。
世間では「労働はつらいこと」といわれがちですが、あらためて「働くことは楽しいこと」だと思わせてくれるインタビューになった気がします。今後も、みんながWin-Winで幸せになれる経営に期待したいですね。
(インタビュー 2022/4/8 Goen編集部)
会社概要
- 会社名
- 株式会社幸優会
- 設立年月
- 2017年10月
- 代表取締役
- 芳賀 宣文
- 社員数(役員含む)
- 26名 2022/4/30 現在
- 平均年齢
- 38歳2022/4/30 現在
- 事業内容
- 障害福祉サービス(就労継続支援A型)、清掃業および印刷業に伴う業務全般(丁合・折り加工・袋詰め)
- 本社所在地
- 岡山県岡山市南区新保951-10
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