社長インタビュー
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熟練の建設技術をつなぎ専門性を高めたい
株式会社赤木組

代表取締役 赤木 哲郎 氏
1955年生まれ。祖父が大正時代に立ち上げ昭和42年に叔父が法人化した「赤木組」の4代目として、27年前に代表に。若いころからスキーやワンダーフォーゲルを楽しみ、最近では登山を再開。休日は県内外の山に登るのが何よりリフレッシュになっているそう。
【事業内容】
本社のある高梁市に根づく建設会社。河川や橋梁の施工・補修、道路新設・改修・拡幅工事、上下水道の整備といった官公庁の公共インフラのほか、法面の工事や落石防護柵などの安全施設をはじめ特殊な案件も請け負う。
また最近では民間の下請け工事、墓や石垣の修繕を中心に個人からの依頼も手がけている。
―歴史の長い会社だそうですが、創業はいつごろでしょうか。
「創業といえば曾祖父の代ですので、大正時代になるでしょうか。その後、私の父が昭和42年に会社を組織変更し、有限会社を設立しました。当時社長だった叔父が市会議員を務めることになったため、父が就任。
私は学校を卒業して『大本組』さんに1年半ぐらい丁稚奉公したのちに入社しました。27年前、40歳のときに社長を引き継いだんですが、ちょうどバブルがはじけ仕事が激減した時期で…。
『いよいよ会社をたたまなければいけないかな』と思いましたが、下請けの仕事をしたり、倉敷方面にエリアを広げたりして乗り切ったんです。」
―これまで地域に根ざしつつも、工夫を重ねて経営をしてこられたわけですね。では、事業の内容についてあらためて教えてください。
「行政の案件が7割を占めており、残りの3割は同業からのヘルプで請けるというケースですね。内容としては、河川工事や道路の補修といったインフラ関係が中心です。」
―同業社に比べ、強みや優れているところはどこだと思われますか。
「職人たちの技術力、機動力の高さが一番の自慢です。ほかの会社だと1ヵ月かかる工事でも、うちなら20日ほどの工期ですることができる。それはひとえに、50~60代の熟練スタッフが多くいるからでしょうね。そのために、定着率を上げることをつねに考えています。
社員の自主性を重んじ、現場にできるだけまかせるようにしているつもり。お互いの信頼関係があるからこそで、私自身はたまに現場へ行って声かけするくらいなんですよ。そのおかげか、直近の5年間は定年退職のおひとり以外は離職した人はいません。」
―スタッフのみなさんとも、ほどよい距離感でよい関係が続いているということですね。働く側としては福利厚生なども気になるのですが、そういった点ではいかがですか。
「完全週休2日制を導入していて、土曜日と日曜日を休みにしています。今はコロナの影響でできていませんが、会社負担での懇親会、社員旅行の積立もあります。」
―では次に、今後の展望やビジョンについてもおうかがいします。
「私はあと3年で70歳を迎え、専務の息子が入社して5年になります。コロナ禍をはじめ、業界や会社を取り巻くさまざまな環境が転換期を迎えている今、この数年で会社の基盤をきちっと固めていきたいと考えています。
しかしながら規模だけが大きくなっても、利益が上がらないと成り立たない。ベースを確立しつつ、そのバランスを考えながら会社を拡大していきたいですね。
範囲にしても、今は高梁エリアに密着していますが、こだわることなく倉敷や総社、新見、笠岡方面などにも進出していくつもりです。」
―業務内容についても広げていくお考えでしょうか。
「そうですね。公共事業が幸いにも安定しているのですが、この先はさらに専門性が問われるようになるのではないかと思っています。
地元の土木仕事ももちろん獲得していきますが、民間企業も含めて取引先も増やしながら、いっぽうで専門的なところは県外・市外を視野に入れて積極的に受けたい。5年、10年先を見すえれば、工種・土木種を増やすなどまだまだ攻める余地はありますね。」
―そのための人材募集というわけですね。
「このたび求人をしたいと思ったのには、ふたつの目的がありまして。
まずは専門性を高めるために『施工管理ができる人』を育てたいということ。報告書などの申請書類を作るだけではなく、いろいろな状況に臨機応変に対応できるような人材が必要です。施工管理技士を目指し、ゆくゆくは『会社のナンバー2・3になってやろう』くらいに気概のある人に来ていただきたいですね。
それから弊社の課題として、営業が弱いことが挙げられると思います。官公庁を主体に今まで仕事をしてきたので、民間の仕事を獲得するためにも営業力を高め、若い人を育てていかないといけないと考えています。」
―具体的には、どんな方に入社してもらいたいですか。
「経験は後からついてくるものなので、なくても大丈夫です。手厚く育てていくつもりですので、もちろん異業種からでも大歓迎!
先輩や職人さんの話がきちんと聞けて、わからないことがあったらどんどん質問してくれるとうれしいですね。まじめで素直な性格の若い方であれば、どんどん吸収してくれるものと期待しています。」
―赤木社長、ありがとうございました。御社のさらなる発展を、心よりお祈り申し上げております。
【ライター後記】
つねに10年先を見すえ、堅実ながらポジティブに進化を続ける「株式会社赤木組」。おだやかな口調と物腰で現場の信頼も厚く、社員はもちろん家族をも大切にする赤木社長。いっぽうでコロナ禍の困難にも負けない「攻めの姿勢」が印象に残りました。
若いスタッフの頑張りを正しく評価してくれる環境なので、建築業界で上を目指したい人にはおすすめ。毎日やりがいを持って働き、キャリアアップできることと思います。
本社のある高梁市に根づく建設会社。河川や橋梁の施工・補修、道路新設・改修・拡幅工事、上下水道の整備といった官公庁の公共インフラのほか、法面の工事や落石防護柵などの安全施設をはじめ特殊な案件も請け負う。
また最近では民間の下請け工事、墓や石垣の修繕を中心に個人からの依頼も手がけている。

「創業といえば曾祖父の代ですので、大正時代になるでしょうか。その後、私の父が昭和42年に会社を組織変更し、有限会社を設立しました。当時社長だった叔父が市会議員を務めることになったため、父が就任。
私は学校を卒業して『大本組』さんに1年半ぐらい丁稚奉公したのちに入社しました。27年前、40歳のときに社長を引き継いだんですが、ちょうどバブルがはじけ仕事が激減した時期で…。
『いよいよ会社をたたまなければいけないかな』と思いましたが、下請けの仕事をしたり、倉敷方面にエリアを広げたりして乗り切ったんです。」

「行政の案件が7割を占めており、残りの3割は同業からのヘルプで請けるというケースですね。内容としては、河川工事や道路の補修といったインフラ関係が中心です。」
「職人たちの技術力、機動力の高さが一番の自慢です。ほかの会社だと1ヵ月かかる工事でも、うちなら20日ほどの工期ですることができる。それはひとえに、50~60代の熟練スタッフが多くいるからでしょうね。そのために、定着率を上げることをつねに考えています。
社員の自主性を重んじ、現場にできるだけまかせるようにしているつもり。お互いの信頼関係があるからこそで、私自身はたまに現場へ行って声かけするくらいなんですよ。そのおかげか、直近の5年間は定年退職のおひとり以外は離職した人はいません。」

「完全週休2日制を導入していて、土曜日と日曜日を休みにしています。今はコロナの影響でできていませんが、会社負担での懇親会、社員旅行の積立もあります。」


「私はあと3年で70歳を迎え、専務の息子が入社して5年になります。コロナ禍をはじめ、業界や会社を取り巻くさまざまな環境が転換期を迎えている今、この数年で会社の基盤をきちっと固めていきたいと考えています。
しかしながら規模だけが大きくなっても、利益が上がらないと成り立たない。ベースを確立しつつ、そのバランスを考えながら会社を拡大していきたいですね。
範囲にしても、今は高梁エリアに密着していますが、こだわることなく倉敷や総社、新見、笠岡方面などにも進出していくつもりです。」

「そうですね。公共事業が幸いにも安定しているのですが、この先はさらに専門性が問われるようになるのではないかと思っています。
地元の土木仕事ももちろん獲得していきますが、民間企業も含めて取引先も増やしながら、いっぽうで専門的なところは県外・市外を視野に入れて積極的に受けたい。5年、10年先を見すえれば、工種・土木種を増やすなどまだまだ攻める余地はありますね。」

「このたび求人をしたいと思ったのには、ふたつの目的がありまして。
まずは専門性を高めるために『施工管理ができる人』を育てたいということ。報告書などの申請書類を作るだけではなく、いろいろな状況に臨機応変に対応できるような人材が必要です。施工管理技士を目指し、ゆくゆくは『会社のナンバー2・3になってやろう』くらいに気概のある人に来ていただきたいですね。
それから弊社の課題として、営業が弱いことが挙げられると思います。官公庁を主体に今まで仕事をしてきたので、民間の仕事を獲得するためにも営業力を高め、若い人を育てていかないといけないと考えています。」

「経験は後からついてくるものなので、なくても大丈夫です。手厚く育てていくつもりですので、もちろん異業種からでも大歓迎!
先輩や職人さんの話がきちんと聞けて、わからないことがあったらどんどん質問してくれるとうれしいですね。まじめで素直な性格の若い方であれば、どんどん吸収してくれるものと期待しています。」
―赤木社長、ありがとうございました。御社のさらなる発展を、心よりお祈り申し上げております。

つねに10年先を見すえ、堅実ながらポジティブに進化を続ける「株式会社赤木組」。おだやかな口調と物腰で現場の信頼も厚く、社員はもちろん家族をも大切にする赤木社長。いっぽうでコロナ禍の困難にも負けない「攻めの姿勢」が印象に残りました。
若いスタッフの頑張りを正しく評価してくれる環境なので、建築業界で上を目指したい人にはおすすめ。毎日やりがいを持って働き、キャリアアップできることと思います。
(インタビュー 2021/10/22 Goen編集部)
会社概要
- 会社名
- 株式会社赤木組
- 設立年月
- 1967年12月
- 代表取締役
- 赤木 哲郎
- 社員数(役員含む)
- 12名 2021/10/31 現在
- 平均年齢
- 50歳2021/10/31 現在
- 事業内容
- 河川や橋梁の施工・補修、道路新設・改修・拡幅工事、上下水道の整備といった官公庁の公共インフラのほか、法面の改良やガードレール、信号などの安全施設をはじめ特殊な工事
- 本社所在地
- 岡山県高梁市落合町福地1117
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