化学プラントにおける塗装作業の施工管理

入社8年目の森崎さんは、下請けからの転職ながら工場長をまかせられる存在。社員の「やってみたい」という気持ち、提案や意見を柔軟に受け入れてくれる社風のよさを実感しているそう。

「もともとは『大平塗装株式会社』の下請けとして、外注で同業の仕事をしていました。そこに現在の常務からスカウトを受け、今年で入社8年目を迎えます。」

「化学プラント工場からの依頼でプラント内のタンクや配管を自社工場で塗装しており、私はその現場における管理をしています。また県内に3か所構える出張所（すべて水島地区）へ出向くケースもありますが、仕事の内容は本社と変わりありません。

塗装作業はサビ取りや塗装はがしといった素地調整、サンドブラスト、サビどめ、下塗り・中塗り・上塗りと3回の塗りまで、非常に手間と時間がかかります。しかし鉄製品の腐食を防止し、事故やトラブルを起こさないためにはとても重要な作業なんですよ。」

「一見単調なルーティンに見えるかもしれませんが、実は扱う製品によって毎日変化します。難易度やかかる時間、使用する塗料も違いますから、依頼ごとに最適解を考えて提案・マネジメントする面白さを感じますね。

塗装残しがないように気を使うのはもちろん、サビとの戦いは時間勝負ですからライブ感も抜群。塗装作業をうまく終え、製品がきれいになると気分は爽快なんです。職人さんが気持ちよく仕事ができて、納期通りにきちんと終わるように差配するというのも醍醐味のひとつかなと思いますね。」

「塗装する前に表面のサビや汚れを除去し、圧縮空気で吹き付ける『ブラスト加工』という作業があります。この設備を持っている会社は岡山ではほとんどなく、大きな鉄製品の塗装依頼が当社には次々と舞い込んできます。

職人と設備と塗料の在庫などを考えながら、いかに効率的にさばいていくかが施工管理者の腕の見せどころなんですよね。

効率よく仕事をこなすことができれば売上も上がり、おのずと全社員の収入も増えます。そういう意味では、人とモノの組み合わせをどう円滑に回していくかつねに頭で計算しながらやらないといけないので、自然と高いモチベーションで仕事ができると思いますよ。」

「施工管理は、仕事の流れや商品知識を理解していないとできない仕事なので、最初は先輩社員についてまわってもらいます。作業を一つひとつやりながら学び、少しずつできる範囲を広げるイメージですね。一人前になれるまではおよそ1年くらいかかるでしょうか。」

「居心地はいいですよ！　仕事はほとんど役割分担されており、個人プレーなので気楽にやれます。いわゆる『職人仕事』ではありますが気のいい人が多く、若い人でもなじみやすいんじゃないかなと思います。

自由な社風があり、提案や意見が通りやすいのも魅力。『やってみたい』と言えば許してくれるので、会社の許容力や度量を実感しますね。」

「塗装は温度に左右されるため、季節によって作業できる時間が限られています。さらに需要が一年じゅう安定しており、仕事量が読みやすい。だから残業が少ないので、家庭やプライベートも大事にしながら働けるのがいいところですね。ぜひ若い方にも積極的に応募してほしいと思います。」