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社長インタビュー
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短納期への熱意と攻めの姿勢で顧客満足度を追求

株式会社 アドバン

代表取締役 大野 浩之

家業である「株式会社アドバン」に入社し、縫製や裁断などの下積みを経て社長に就任。現在でも社内のミシン修理を引き受け、竹を割ったような裏表ない性格もあって人望は厚い。プライベートでは3人の愛娘のよきパパでもある。

【事業内容】
津山市に工場を置き、学生向けのシャツやブラウス、仕事用ユニフォームを中心に製造・販売。積極的な設備導入による高品質・短期納品を目指し、裁断から縫製、仕上げまで自社一貫で行うことで全国のメーカー・商社から高い顧客満足度を得ている。
【インタビュー記事】
まずはじめに、あらためて「株式会社アドバン」の事業内容について教えてください。

「当社は岡山県津山市に工場を構え、スクールシャツやブラウス、企業や官公庁向けのユニフォームなどの製造・販売を中心に手がけている企業です。現在は年間約22万枚を製造するうちの9割以上を学校用が占めており、ありがたいことに納入先は岡山以外にも北海道から九州まで全国におよびます。」
多様な衣料品があるのに、スクールシャツにほぼ特化しているのはどうしてでしょうか。

「学生服の需要は、一年のなかで3~4月に集中しています。そのため膨大な注文数を納期までに確実にそろえ、特注品やサイズ直しにも細かく対応しなくてはなりません。メーカーには非常に高いレベルの生産力・対応力が必要とされるので、海外の工場はもちろん国内でも頼れる会社は数少ないのです。

多くの衣料品において生産拠点が海外にシフトしていく反面、長く安定したニーズが期待できるのが学生服の分野だと思います。学校があって学生がいる限り、学生服製造は生活基盤産業にも等しい業界です。衣料品ジャンルでも景気の変動を受けにくいと考えられますね。」
近年はコロナウイルス感染症の流行が起こりましたが、なにか影響はありましたか。

「ほかの業界と比べ、遅れてじわじわと影響が訪れたように感じます。登校や出社が減ったことで制服を着る機会や買い替え需要が落ちたのがひとつ。とはいえ当社では、競合他社の廃業が相次いだために依頼が増えてきてはいる状態です。

もっとも困ったのは、中国やベトナムといったアジア諸国から迎えていた技能実習生が渡航できなくなってしまったことでした。増産したくても人が足りずに生産力を上げられない、そんなジレンマに陥ってしまうほどにね。」
コロナ禍という逆風があっても競合他社を抑えられているのは、どのような点に強みがあるとお考えでしょうか。

「一番大きな要因は、裁断から縫製、ボタン付けや刺しゅうなどの加工にいたるまですべて自社一貫体制を敷いていることでしょうね。これにより生産リードタイムが短縮され、顧客の要望に合わせた短納期でサンプルや製品をお届けできるのが強みです。

また当社では設備投資に力を入れており、大部分の作業でオートメーション化を果たしています。これまでベテランスタッフの腕と感覚に頼ってきた作業にも対応でき、習熟度に左右されずに高い品質をも担保できるようになったのです。一人ひとりの負担が減って働きやすくなるとともに、人員確保の面でも恩恵を受けられていますね。」
なるほど、クライアントにとってはより速く品質のよい品が手に入るのは大切なポイントですね。先ほど「働きやすさ」という話が出ましたが、社内の雰囲気はいかがですか。

「スタッフは地元の女性ばかりで、正社員25名・パート10名の35名体制に加え技能実習生が20名ほど在籍しています。平均年齢は若く、まるで友達のように和気あいあいとした雰囲気ですよ。社歴に関係なく意見交換できる風通しのよさ、コミュニケーションの取りやすさも魅力です。

また、働き方改革にも会社をあげて取り組んでいる最中です。もともと女性主体の職場ですから、お子さんの病気や学校行事のときにも休みは取りやすいと思います。産休や育休は当然取得できますし、復帰後も気がねなくシフト調整が可能。パートから正社員への採用も前向きに行っています。近い将来には完全週休2日制と最低時給1000円、この2つは達成したいとも考えているんですよ。」
待遇の改善も含め、安心して働ける環境を整えているのですね。では最後に、御社の今後についてもお話いただけますか。

「この時代でも安定した経営ができているのは、本当に従業員たちのおかげだと感謝しています。これからも気持ちよく働いてもらえる職場づくりを目指し、同時に取引先との交渉力や営業力を高めるべく設備投資にはよりいっそう注力していきます。

さらに今は新しい仕事の柱として、綿100%にこだわったオリジナルブランドの開発を進めているところ。ECサイトを開設し、BtoBからお客さんとダイレクトにかかわれるBtoCへの進出を計画しています。そうして生み出した利益を、社員みんなにできるだけ還元していくのも目標のひとつですね。これらの野望を実現するためにも、ぜひ力を振るってくれる人材を求めたいと思います。」

大野社長、ありがとうございました。御社のさらなる発展を、心よりお祈り申し上げております。
【ライター後記】
「顧客満足」を第一に掲げ、柔軟な対応と短期納品のための設備導入を積極的に進める「株式会社アドバン」。作業スタッフには子育て中の女性も多く、それぞれのペースで勤務できる環境づくりに余念がない姿勢が魅力です。

作業服に身を包んだ大野社長は、まるで「現場仲間」といった雰囲気。気さくで話しやすく、豪快な話しぶりには裏表がいっさい感じられません。彼を信じてついていきたいと思わされる、不思議な人間性にあふれた社長でした。
(インタビュー 2022/7/29 Goen編集部)

会社概要

会社名
株式会社 アドバン
設立年月
1990年3月
代表取締役
大野 浩之
社員数(役員含む)
55名 2022/7/31 現在
平均年齢
43歳2022/7/31 現在
事業内容
スクールシャツ及びビジネスユニフォームシャツ製造販売
本社所在地
岡山県津山市野介代1537ー2
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